2008年6月16日月曜日

 高野山の宿坊總寺院 天女


         先生とご一緒に宿泊しました總寺院、細川家の菩提寺。
         接待の小坊主さんを相手に、相変わらずのユニーク談義
         どこに行かれても先生の人気は抜群。その時の小坊主さん
         は一人前の坊さんになり、先生のことをしっかり覚えておりました。
         總寺院は当山随一の宿坊と評価され、襖絵の天女も美しい。
         できれば毎年、先生と同行の高野詣でをしたいものです。

先生のご供養


         先生が逝かれて10ヶ月。一年の供養を先取りして、ゼミの
         有志が高野山に詣でました。4年ほど前、夏の終わりに先生と
         ゼミ生一同が高野山を訪ねました。爽やかな山の佇まいに
         先生も大変お気にいられて、ここに来ると心まで浄化されるねと。
         亭々と聳える杉並木と、呉越同舟の戦国武将達の墓碑は、異界の
         光景でした。先生がお好きでした高野槙を求め、在りし日の先生を
         偲びました。

2008年5月8日木曜日

望郷のバラードでの想い


       先生のシベリア物語、NHKの番組「望郷」で演奏された天満淳子
       さんの「望郷のバラード」は、シベリアの過酷な体験とともに
       心に残る演奏でした。この集録は、天満さんが紀尾井ホールで
       演奏された時のものでした。先生は頭を垂れて、しみじみと聞き
       入っておられました。先日4月24日、同ホールでの天満さんの
       コンサートでこの曲が流れました。聞いていた私たちは、皆先生
       を思い、涙が浮かびました。天満さんからのお手紙によりますと
       この曲を弾くとき先生を思い出すそうです。亡くなる2週間前、
       新潟でのコンサートで、先生に聞いていただいて本当によかったと。
       この日は、きっと先生も会場におられたのでしょう。

2008年4月27日日曜日

 三春の滝桜南面


        三春の滝桜は樹齢千年。ごつごつとした幹は太く、幾重にもねじれ、
        風雪に耐えながらも、花の雅さは心をとらえて離しません。先生は
        桜の優美さと逞しさ、そして毎年律儀に花開かせる心根にほれ込んで
        いらしたのでしょう。桜の時期は落ち着かないねとおっしゃっていた
        春の一時を思い出しています。

 三春の滝桜


       桜好きの先生は、名桜を訪ねて南から北へと歩かれておりました。
       晩年、足腰が少し自信が無くならてから、どなたかが車でご案内
       して、桜をスケッチされておりました。この滝桜は、とうとう絵
       にはなりませんでしたが、きっとお好きな桜でしたでしょう。
       

 ポルトガル・ロカ岬


      先生はヨーロッパ最西端のロカ岬を訪ね、そこに行かれた証明書
      を、お土産に持ってこられました。水平線が丸く広がり、きっと
      先生は楽しそうに果てしない海を眺めておられたことでしょう。
      先生の思いでは、世界のあちこちに広がっているようです。

 先生が描いたリスボンの屋根


     アマチュア画家の団体、サロンデボザールの皆さんとスペイン
     ポルトガルに行かれたのは18年前、そのときに描かれた絵は
     リスボンの赤い屋根の連なりを描いたものでした。先生が亡く
     なられた後、先生を偲んでポルトガルの旅に出ました。朝方の
     リスボンは先生の描いた色が溢れていました。