2008年4月27日日曜日

 三春の滝桜南面


        三春の滝桜は樹齢千年。ごつごつとした幹は太く、幾重にもねじれ、
        風雪に耐えながらも、花の雅さは心をとらえて離しません。先生は
        桜の優美さと逞しさ、そして毎年律儀に花開かせる心根にほれ込んで
        いらしたのでしょう。桜の時期は落ち着かないねとおっしゃっていた
        春の一時を思い出しています。

 三春の滝桜


       桜好きの先生は、名桜を訪ねて南から北へと歩かれておりました。
       晩年、足腰が少し自信が無くならてから、どなたかが車でご案内
       して、桜をスケッチされておりました。この滝桜は、とうとう絵
       にはなりませんでしたが、きっとお好きな桜でしたでしょう。
       

 ポルトガル・ロカ岬


      先生はヨーロッパ最西端のロカ岬を訪ね、そこに行かれた証明書
      を、お土産に持ってこられました。水平線が丸く広がり、きっと
      先生は楽しそうに果てしない海を眺めておられたことでしょう。
      先生の思いでは、世界のあちこちに広がっているようです。

 先生が描いたリスボンの屋根


     アマチュア画家の団体、サロンデボザールの皆さんとスペイン
     ポルトガルに行かれたのは18年前、そのときに描かれた絵は
     リスボンの赤い屋根の連なりを描いたものでした。先生が亡く
     なられた後、先生を偲んでポルトガルの旅に出ました。朝方の
     リスボンは先生の描いた色が溢れていました。